MacにTeX Live 2018の環境を整備する
概要
情報系など理工系でレポートを書くときに必須であるTeXをインストールします。 今回はLatexmkを用いて、様々なエディタからの利用を考えます。 TeX LiveをベースにしたmacOS専用のTeXディストリビューションであるMacTeXを使う。
brew
コマンドを用いてもインストールできるのですが、公式からPKGをダウンロードしてインストールする。
構築する環境
- macOS 10.14
- MacTeX 2018
MacTeXのインストール
ミラーサイトから
MacTeX.pkg
をダウンロードする。 http://mirror.ctan.org/pub/CTAN/systems/mac/mactex/MacTeX.pkgダウンロードできたら、ダブルクリックしてインストール。
- パッケージを最新にアップデートする。
$ sudo tlmgr update --self --all
- デフォルトのページサイズをA4に設定する。
$ sudo tlmgr paper a4
これでMacTexの設定は終わり
LuaLaTeX、LuajitTeXについて
LaTeX の細かい知識に関心がなく、フォント設定の煩わしさを少しでも軽減したければ、この文書は読まずに XeLaTeX や LuaLaTeX への移行を考えましょう。
LuajitTeX は LuaTeX で使用されている Lua を LuaJIT に置き換えたものです. JIT とは Just-In-Time Compiler,つまりその場で機械語へのコンパイルを行うという意味であり,これによりインタプリタ方式の通常の Lua よりも高速な動作が期待できます.
特にこだわりがなければ、LuajitTeX
に移行しましょう。
LuajitTeXのセットアップ
LuaTeX-ja を使っているときなど、platex を使用しているときと比較して、その遅さに閉口させられることが少なくありません。当然、これは Lua を組み込んでいるからなのですが、Lua の実行時に機械語にコンパイル、実行を行う LuaJIT を使用した LuaJITTeX が、TeX Live には収録されています。
となれば、これを有効に使って LuaLaTeX を活用したいところです。Windows 版の TeX Live の場合は、luajitlatex.exe が収録されているので、従来 lualatex コマンドを使用していたところをそのまま luajitlatex に置き換えればよいだけです。 ところが、Linux 版や Mac OS 版の TeX Live には luajitlatex という名前の実行形式のファイルは収録されていません。そこで、ここでは Linux 版や Mac OS 版の TeX Live での luajitlatex の利用法について補足しておきます。 www.fugenji.org
上記を参考に設定する
パッケージの追加
CTANにあるパッケージであれば、
$ sudo tlmgr install (パッケージ名)
でインストールできる。
もしCTANになければ手動でインストールすることになる
本環境でのTeX Live 2018
のインストールディレクトリは/usr/local/texlive/2018/
となっている。
各パッケージは殆どの場合{Tex Liveのインストールディレクトリ}/texmf-dist/tex/latex/
以下に、
*.sty
ファイルなどを[パッケージ名]/[パッケージ本体]
のように配置して、
$ sudo mktexlsr
を実行すればLaTeX
が認識してくれる。
Latexmkの設定をする
Latexmk
とは、
Latexmk
は文書を作成するのに必要な回数タイプセットしてくれるツールです。BibTeX
やMakeindex
などの実行も自動で行われます。
以下のコマンドで公式ドキュメントを見ることができる。(英語のPDF)
$ texdoc latexmk
ホームディレクトリに以下のLatexmk
の設定ファイルを.latexmkrc
という名前で作成する。
#!/usr/bin/env perl $lualatex = 'luajittex %O --fmt=luajitlatex.fmt -synctex=1 -interaction=nonstopmode %S'; $bibtex = 'pbibtex -kanji=utf8 %O %B'; $biber = 'biber --bblencoding=utf8 -u -U --output_safechars'; $makeindex = 'mendex %O -o %D %S'; $max_repeat = 5; $pvc_view_file_via_temporary = 0; $pdf_mode = 4; $postscript_mode = $dvi_mode = 0; $pdf_previewer = "open -ga /Applications/Skim.app";
PDFビュアーをインストールする
$ brew cask install skim
これで、
$ latexmk hoge.tex
でビルドできるようになった。
実行時のオプション
- -pv コンパイルが完了したら$pdf_previewerで指定したコマンドを使ってpdfのプレビューを表示してくれる。
- -pvc -pvオプションと同じ。ただ、ソースファイルが更新されたら自動で再コンパイルをかけてくれる。
- -c 変換途中に生成したファイルを削除してくれる。logファイルとか。
- -C 出来たファイル全部消す。dviファイルとかpdfファイルとか。
各エディタから使えるようにする
Latexmk
を使用することで環境に依存せずにエディタの設定が行えるので以下を参照してエディタの設定を行う。
Visual Studio Code から使えるようにする
UbuntuにTeX Live 2018の環境を構築する - akashisnの日記
Sublime Text 3から使えるようにする
UbuntuにTeX Live 2018の環境を構築する - akashisnの日記